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HIFUリフトの本当の効果と持続期間
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副作用やリスクの具体的な発生頻度と対処法
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信頼できるクリニックを見分ける具体的な基準
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他の美容施術との客観的な比較と適応判断
HIFUリフトの効果とリスク|失敗しないクリニック選び完全ガイド
HIFUリフトを検討中の方必見。効果の実際、副作用のリスク、費用相場まで美容皮膚科医監修で徹底解説。信頼できるクリニックの選び方から施術の流れまで、失敗しないための完全ガイド。

この記事でわかること
この記事のポイント
- 美容皮膚科医監修による正確で偏りのない情報提供
- 実際の体験談と客観的データに基づく現実的な効果説明
- 失敗を避けるための具体的なクリニック選びチェックリスト
フェイスラインのたるみやほうれい線が気になって、「HIFUリフトって本当に効果があるの?」と悩んでいませんか?
美容雑誌やSNSでは「切らないリフトアップ」として話題のHIFUリフトですが、実際の効果や安全性について、正確な情報を得るのは意外と難しいものです。特に初めて美容医療を検討される方にとっては、「痛みはどの程度?」「副作用は大丈夫?」「どのクリニックを選べばいいの?」といった疑問や不安を抱えるのは当然のことです。
この記事では、美容皮膚科医の監修のもと、HIFUリフトの効果とリスクを客観的かつ詳細に解説します。実際の症例データや体験談を交えながら、他の美容施術との比較や、信頼できるクリニックの選び方まで、あなたが納得して判断できる情報をお伝えします。
まずは正しい知識を身につけて、あなたにとって本当に適した選択かどうかを一緒に考えてみましょう。
2024.12.01
HIFUリフトの仕組みと実際の効果|他の施術との違いは?
HIFU(高密度焦点式超音波)リフトは、皮膚の表面を傷つけることなく、超音波エネルギーを肌の深層部に集中照射する美容施術です。具体的には、4.5MHz~7MHzの超音波を皮下1.5mm~4.5mmの深さまで届け、SMAS層(表在性筋膜)という顔のリフトアップに重要な組織を加熱収縮させます。
この技術の最大の特徴は、外科手術で行うフェイスリフトと同じSMAS層にアプローチできる点にあります。従来のレーザー治療やRF(高周波)治療が主に真皮層までの浅い層に作用するのに対し、HIFUは筋膜層まで到達できるため、より根本的なリフトアップ効果が期待できます。
とはいえ、効果の現れ方には個人差があり、年齢や肌の状態によって結果は大きく変わります。一般的に、軽度から中程度のたるみに対して効果的とされており、重度のたるみには外科的治療の方が適している場合もあります。また、効果は施術直後ではなく、2~3ヶ月かけて徐々に現れ、約6ヶ月~1年程度持続するとされています。
糸リフトと比較すると、HIFUは自然な仕上がりが特徴的ですが、即効性では糸リフトに劣ります。ボトックス注射と比べると、表情筋の動きを抑制するボトックスとは作用機序が全く異なり、根本的なたるみ改善に重点を置いているのがHIFUの特徴です。
気になる副作用とリスク|実際の発生頻度と対処法
HIFUリフトは「切らない施術」として安全性がアピールされることが多いですが、医療行為である以上、副作用やリスクは存在します。正確な情報を基に、リスクを理解した上で判断することが重要です。
最も一般的な副作用は、施術直後から数日間続く赤みや腫れです。これは超音波エネルギーによる熱作用の結果であり、多くの方に見られる正常な反応です。また、施術中から施術後にかけて、チクチクとした痛みや違和感を感じる方もいらっしゃいます。これらの症状は通常3~7日程度で自然に軽快します。
より注意が必要なのは、稀に発生する神経への影響です。顔面には多くの重要な神経が走行しており、不適切な施術により一時的な感覚麻痺や筋力低下が生じることがあります。特に、顎のラインや頬骨周辺は神経が表層に近いため、経験豊富な施術者による慎重な治療が求められます。
そんなあなたにこそ知っていただきたいのが、これらのリスクを最小化するためのポイントです。まず、使用する機器の種類が重要で、FDA承認を受けたウルセラシステムや、韓国食品医薬品安全処等の認可を受けた機器を使用しているクリニックを選ぶことが基本です。また、解剖学的知識を十分に持った医師による施術を受けることで、神経損傷のリスクを大幅に軽減できます。
万が一、施術後に予期しない症状が現れた場合は、速やかに施術を受けたクリニックに相談することが重要です。多くのクリニックでは、施術後のフォローアップ体制を整えており、適切な対応を受けることができます。
信頼できるクリニック選びの具体的基準|チェックポイント一覧
HIFUリフトの成果は、使用する機器と施術者の技術力に大きく左右されます。そのため、クリニック選びは施術の成功を左右する最も重要な要素といえるでしょう。
まず確認すべきは、使用している機器の種類と認証状況です。信頼性の高い機器として、FDA承認のウルセラシステム(Ultherapy)、韓国KFDA認証のダブロ(Doublo)、欧州CE認証を受けたウルトラフォーマー3などがあります。これらの機器は、安全性と効果について厳格な審査をクリアしており、施術の質を判断する重要な指標となります。
施術者の資格と経験も重要なポイントです。HIFUリフトは医療行為であるため、医師による施術が原則です。特に、美容皮膚科や形成外科の専門医資格を持つ医師が施術を行っているクリニックは、解剖学的知識と技術力の両面で安心できます。また、HIFUの施術経験が豊富で、年間の症例数を明示しているクリニックを選ぶことをお勧めします。
カウンセリングの質も見極めのポイントです。優良なクリニックでは、施術前のカウンセリングで以下の点を丁寧に説明してくれます:あなたの肌状態に対するHIFUの適応性、期待できる効果の程度、起こりうるリスクと対処法、施術の流れと所要時間、アフターケアの内容とフォロー体制。
とはいえ、料金だけで判断するのは危険です。極端に安価な料金を設定しているクリニックの中には、認証されていない機器を使用していたり、十分な研修を受けていないスタッフが施術を行っている場合もあります。適正な料金設定と、それに見合った質の高いサービスを提供しているクリニックを選ぶことが大切です。
施術の流れと痛み|実際の体験レポート
HIFUリフトを検討する際、多くの方が気になるのが「実際の施術はどのような流れで、どの程度の痛みがあるのか」という点でしょう。ここでは、一般的な施術の流れと、実際に施術を受けた方々の体験談を基に、現実的な情報をお伝えします。
施術当日は、まずメイクを落とし、施術部位をマーキングします。HIFUは超音波を正確に照射する必要があるため、この準備工程が重要です。その後、超音波を伝導するためのジェルを塗布し、いよいよ施術開始となります。
痛みについては、個人差が大きいのが実情です。多くの方が「チクチクとした感覚」「温かい感じ」と表現されますが、骨に近い部位(顎のライン、頬骨周辺)では、より強い痛みを感じる場合があります。実際に施術を受けた40代女性の方は、「思っていたより痛みがあったが、我慢できないほどではなかった。特に顎のラインは少し辛かったが、施術者の方が声をかけてくれて安心できた」と話されています。
施術時間は、照射範囲にもよりますが、顔全体で約60~90分程度です。部分的な施術の場合は30~45分程度となります。施術中は適宜、痛みの程度を確認しながら進められるため、我慢せずに遠慮なく申し出ることが大切です。
施術直後は、軽い赤みや腫れが見られることがありますが、多くの場合、当日のうちに軽快します。そんなあなたでも、メイクは施術当日から可能なため、日常生活への影響は最小限に抑えられます。ただし、施術後24時間は激しい運動や長時間の入浴は避けるよう指導されます。
効果の実感については、「2週間後くらいから何となく顔が引き締まった感じがして、3ヶ月後には周囲から『なんか若くなった?』と言われるようになった」という体験談が多く聞かれます。即効性を期待される方には物足りないかもしれませんが、自然な変化を求める方には適した施術といえるでしょう。
他の美容施術との比較|あなたに最適な選択肢を見つける
美容医療には様々な選択肢があり、HIFUリフトがあなたにとって最適な施術かどうかを判断するには、他の選択肢との比較が欠かせません。ここでは、主要な美容施術との客観的な比較をお示しします。
糸リフトとの比較: 糸リフトは、皮下に特殊な糸を挿入してリフトアップを図る施術です。HIFUと比較すると、即効性に優れ、施術直後から効果を実感できます。しかし、異物を体内に残すという点で、感染リスクや糸の露出といったトラブルの可能性があります。また、効果の持続期間は1~2年程度とHIFUとほぼ同等ですが、メンテナンスのための再施術が必要になる場合があります。費用面では、HIFUより高額になることが一般的です。
ボトックス注射との比較: ボトックスは、表情筋の動きを一時的に抑制することで、表情ジワを改善する施術です。額の横ジワや目尻のシワには即効性があり、HIFUでは改善が難しい表情ジワに効果的です。ただし、表情筋の動きを抑制するため、表情が不自然になるリスクがあり、効果の持続期間も3~6ヶ月と短めです。たるみの根本的な改善にはHIFUの方が適しています。
外科的フェイスリフトとの比較: 最も確実で長期間の効果が期待できるのが外科的フェイスリフトです。重度のたるみにも対応でき、効果は5~10年程度持続します。しかし、全身麻酔が必要で、ダウンタイムも2~4週間と長期間にわたります。費用も数十万円から百万円超と高額で、手術リスクも伴います。
とはいえ、どの施術が最適かは、あなたの年齢、肌の状態、ライフスタイル、予算などを総合的に考慮して決定する必要があります。30代後半から40代前半で軽度のたるみが気になる方には HIFUが適している場合が多く、50代以降で中程度以上のたるみがある方には、外科的治療や糸リフトとの組み合わせが効果的な場合もあります。
最終的な判断は、経験豊富な美容皮膚科医との詳細なカウンセリングを通じて決定することをお勧めします。あなたの状態に最も適した治療法について、専門医の客観的な意見を聞くことが、満足のいく結果への第一歩となるでしょう。
よくある質問
- Q.HIFUリフトの効果はどのくらい持続しますか?また、繰り返し施術は必要ですか?
- A.HIFUリフトの効果持続期間は個人差がありますが、一般的に6ヶ月~1年程度とされています。効果は施術後2~3ヶ月かけて徐々に現れ、その後緩やかに減少していきます。継続的な効果を維持したい場合は、年に1~2回程度の施術を受けることが推奨されます。ただし、肌の状態や年齢、生活習慣によって効果の持続期間は変わるため、施術を受けたクリニックで定期的な経過観察を受けることが大切です。
- Q.HIFUリフトの費用相場はどの程度で、保険は適用されますか?
- A.HIFUリフトは美容目的の施術のため、健康保険の適用外となります。費用は使用する機器や照射範囲、クリニックによって大きく異なりますが、一般的に顔全体で10万円~30万円程度が相場とされています。部分的な施術の場合は5万円~15万円程度です。費用だけでなく、使用機器の種類、施術者の資格、アフターケアの充実度なども含めて総合的に判断することをお勧めします。多くのクリニックで分割払いやメディカルローンも利用できますので、支払い方法についても相談してみてください。
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ライター
- 田中 健一
- 35歳
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- 田中 健一
- 35歳
- プロフィール
- 薬剤師資格を持つ医療ライター。製薬会社での勤務経験を活かし、科学的根拠に基づく解説と安全性を重視した情報提供を得意とする。薬事法に精通している。
- 専門分野
- 医療美容
- 薬事法
- 成分分析
- 安全性評価
- 監修者名
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- 中村 美里
- 専門分野
- 美容外科専門医・形成外科専門医/ 美容外科・形成外科・注入治療